こんにちは。シアトル在住・英語コーチの奥村きょうこです。
アメリカでの BLACK LIVES MATTER 運動は、日本でも話題になったかと思います。
シアトルや周辺の地域では、デモやそれに付随した暴動が起きてしまったり、警察も入らない
自治区が出来たりと、
なかなかワイルドな状況が一時期続きました。
今は、ワイルドな状況はなくなりました。
でも、”BLACK LIVES MATTER” や ”BLM” のサインは、今でもよく目にします。
一般家庭の窓や玄関先、車、学校、電柱、etc.
さて、ここで英語の問題です!
BLACK LIVES MATTER
Black は形容詞、
Lives は名詞、
では、Matter は何詞?
この問題、深いです。
人種差別問題としてもそうですが。英語の問題として、かな~り深いです。
この問題を理解すると、長文読解やリスニングが苦手な方にとって、大きな突破口にもなります。
なので最後までお読みください!
正解は、「動詞」です。
matter は、
名詞 ”問題”
動詞 ”問題である、大事である、意味がある”
という意味があります。名詞の方は皆さんご存知だと思います。
動詞の方は、馴染みがない方が多いのかも。
今回のBlack Lives Matter. の matter は、動詞です。
と、いうことで、Black Lives Matter. は、1つの文章で、直訳すると、
「黒人(アフリカ系アメリカ人、有色人種)の命は、大事である」
と言う意味です。
Lives を動詞 ”住んでいる、生きている” に、三人称単数のs が付いた形、読み方は[リヴズ]、
と、思った方もいるかもしれません。
私も最初はそう思いました。
しかし、そうすると、次の Matter が 文法的につながってきません。
Lives が名詞の複数形(読み方は[ライヴズ])、Matter が動詞の原形。
この組み合わせでしか、この文章は文法的に成り立たないので、
「あぁ、Livesは名詞、Matterが動詞なのね。」
という結論に落ち着きます。
実はこの問題、私の英語コーチング本コースを受講して下さっている方に出題してみたところ、
正答率は50%でした。
正解した方でも、「なんとなく意味は分かってたけど、品詞まで考えたことなかった」
との意見が。確かに、なんとなくわかることも大事。
しかし!私は声を大にして言いたい。
「品詞を常に見極めよ」
特に、名詞と動詞。
このふたつを見極めることは、文章中の主語と述語動詞を見極めることにつながり、
結果、英文を正しく理解することにつながるからです。
今回のBlack Lives Matter.で例えると、
「Lives が動詞とすると、次の Matter が文法的につながらないな。」
「じゃぁ、Livesには名詞もあって、Matter には動詞もある。それだと文法的につじつまが合う。」
と、こんな風に、意味がつながらない時や、つじつまが合わない時、品詞を考える必要があります。
長文読解が苦手な方は、一文一文の主語と述語動詞を見極めることをせずに、な~んとなく読んで、な~んとなく理解しているケースが多いです。
長いリスニングが苦手、と言う方も同様です。
「何が」、「どう(した)」 という、文章の根幹部分をキャッチできないと、メッセージは受け取りにくいですよね。
「品詞を常に見極めよ」、と言われても、品詞がよくわからん・・
という方へ。
これはどうでしょうか↓
「動詞を探せ」
まずはここから、はじめてみてください。
いや~、今回のテーマは深かったですね
私の英語コーチングサービスでは、どうやったら英語力が上がるのか、お一人おひとりが取り組むべき課題を見つけ、それを克服するためのトレーニング法を提供しています。
さらに、そのトレーニングを継続できるよう、サポートしますので、結果を出せます。
「なんとな~く」の勉強法から脱却したい方へ。
英語コーチング体験セッション(「あなたの為の戦略会議・90分」)を是非、ご検討ください
お申し込みは、ホームページ↓から。