ビジネス英語コーチ Kyoko's Diary

英語力が必要なビジネスパーソンを応援するブログ

英会話・多くの人が知らない事実

f:id:sailcoach:20201025162910j:plain

シアトル在住の英語コーチ・奥村きょうこです。

 

10月から秋学期が始まり(ワシントン大学で勉強しています)、バタバタと忙しくしている間に、すっかり秋が深まっていました・・・

写真は最近行った Pumpkin Farm (Pumpkin Patchとも言います)。台車に乗せられたPumpkinsの写真を撮っていたら、持ち主がやって来てじっとこちらを見ていた・・💦写真を撮り終えるまで、待ってくれました^-^

 

さて、今日は、英会話を練習している方もあまり知らない事実について。

 

英語コーチングを受講くださっているKさんが最近、ある例文に対して

「のみ込めない!と思っていた」、と。

 

その例文とは、

He is in his room and doing his homework.

 

直訳すると、「彼は彼の部屋にいて、彼の宿題をしている」

 

のみ込めない理由とは、his 「彼の」をいちいち付けないといけないこと。

確かに、自然な日本語訳にしようとすると、「彼の」とは言わず、あえて言うなら、「自分の」。

さらに、「自分の」も省いちゃいますね。

 

「彼は部屋にいて、宿題してる」

って感じで、通じますよね。

 

いちいち、誰の部屋?誰の宿題?なんて、ほとんどの場合、聞き手が疑問に思うこと、ないですよね。

 

Kさんいわく、「自分の部屋にいるんだから、宿題は彼自身のものに決まってるでしょって、思っちゃう」

 

確かに!!

 

この違和感をひもとくには、言語と、その背後にある文化にヒントがあります。

 

私は今、ワシントン大学でグローバルビジネスの授業を受けています。授業ではしきりに、ビジネスにおいては「文化の違い」を理解することを強調されます。北アメリカや西欧諸国はLow-Context Culture(低文脈文化)、日本などアジア諸国のほとんどはHigh-Context Culture(高文脈文化)であるとされています。

 

言語は文化ですから、英語はLow-Context Culture の影響を受け、日本語はHigh-Context Cultureの影響を受けています。

 

これはどういうことか、かなりざっくり言うと、英語をしゃべる人は、「言葉にしていないものは伝わらない」と考えているので、何でもかんでも説明する必要があります。誰の部屋なのか?誰の宿題なのか?言わないとわからん、ってことです。

 

一方、日本語は、「察する文化」とか、「空気を読む文化」の言葉ですから、宿題が誰のかなんて、言わなくてもわかるでしょっ、ってことです。

 

私たち日本人は、言わなくてもある程度文脈から察することができるので、いちいち言わない。

だから、英語を話す時も、his とか her, your, my, our, their といった代名詞を忘れがち。

忘れると、指摘されたときに「あぁ間違えちゃった」、と悲しくなったりイライラしたり。

 

英語は「察する」ことをしない。だから、いちいち説明が必要。

 

英会話をする場合、英語のそういった特徴を知っておくと、楽です。

カルチャーギャップを理解していれば、違和感が少なく、楽しく話せますからね♪

 

前述のKさんも、「あぁ、そういうこと。」

 

と納得してくれた様子^-^

 

これからは、いちいち名詞の前に「誰の」を気持ちよく付けられますね♪

 

☆お知らせ☆

現在、英語コーチング本コースは満員につき、募集はお休み中です。

次回の募集開始は、来年1月半ばの予定ですが、予約をご希望の場合は、体験セッションをお受けください。体験セッションは随時受け付けております。