こんにちは。シアトル在住・英語コーチの奥村きょうこです。
前回に引き続き、”なぜ ビジネスシーン では 'イディオム' がよく使われるのか?”
をテーマにお届けします。
今回はこの話題から:
【なぜ私が、すぐにイディオムの勉強をするのをお勧めしないのか?】
英語コーチング受講を検討される多くの方が、イディオムや言い回しを勉強・習得したい、と希望されます。
ビジネスシーンでよく出てくるので、との理由です。
私はそのご要望には、すぐにはお応えしません。
なぜなら、まずは基本的な英語を、自由自在に話せるようになってからでないと、意味がないからです。
基本的な5文型を運用できるようになると、どんなに難しいことでもシンプルに言い換えて話せるようになります。
その基盤が出来ていないのに、イディオムや言い回しばかり頭で覚えようとしても、
基礎のコンクリートが乾いていない上に柱を立て、
その上に重い屋根を取り付けようとするようなものだからです。
悲しいことに、英会話スクールに行くと、生徒さんの要望に応え、柔らかいコンクリートの上に、たーくさんの屋根を提供されます。
英会話スクールに長年通って、いくら勉強しても覚えられない・話せるようにならない、という方はたーくさんいらっしゃいますよね。
私はまずは基礎をしっかりと築いていただくために、イディオムを勉強するのは一旦やめてください、とお願いします。
こういった理由で、イディオム学習についてあまり積極的ではありませんでした。
しかし、今年の初めに、前回(Vol.1)で出てきたワシントン大学のビジネス英語のベテラン先生の、
「ビジネスシーンでイディオムを使うのは、直接的な表現を避けるため」
との言葉に触れ、ハッとさせられたのでした。
直接的な表現を避け、コミュニケーションにある効果をもたらしているのです。
【イディオムを使うことにより、ビジネスシーンでどのような効果があるのか?】
→ Vol.3 に続く
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