ビジネス英語コーチ Kyoko's Diary

英語力が必要なビジネスパーソンを応援するブログ

なぜ ビジネスシーン では 'イディオム' がよく使われるのか Vol.3(全4回)

f:id:sailcoach:20200702024943j:plain

Photo by MissMushroom

こんにちは。シアトル在住・英語コーチの奥村きょうこです。

 

前回に引き続き、”なぜ ビジネスシーン では 'イディオム' がよく使われるのか?” 

をテーマにお届けします。

 

 

今回はこの話題から:

 

イディオムを使うことにより、ビジネスシーンでどのような効果があるのか?】 

 

英語には、日本語ほど複雑な「敬語」のシステムは存在しないと言われます。

確かに、「謙譲語」なんてものはないと言っても良いでしょう。

 

がしかし、直接的な言い方を避ける「間接的な言い方」は確実に存在し、それがビジネスでは多用されます。

 

今回のテーマであるイディオムも、

「直接的な言い方」をしないで意志を伝えることが出来るため、重宝されます

 

 

例えば、日常でもよく使われる I’m under the weather.

 

これは、「あまり体調が良くない」という意味です。

なぜ、I don’t feel well. とか、

I’m sick today. とハッキリ言わないのか?

 

 

なぜ、わざわざ別の表現で、異なる意味を表すのか?

 

それは、別の表現がクッションの役割をして、直接的な言い方を避けてくれるからです。

 

 

日本語で考えてみます。

日本語でも、明確には言わずに意思疎通をすることが良くあります。

例えば、「お口に合いますでしょうか?」

 

 

これは、「美味しいですか?(まずくないですか?)」と感想を聞きたいのですが、あまりに直接的なので、「口に合う」という慣用句を使います。

 

 

そうすることにより、相手にソフトな印象を与えますよね。

相手は丁寧に扱ってもらっている印象すら受けます。

 

 

I’m under the weather. も、I’m sick. と言われるよりも、ソフトな印象です。

I’m sick. とハッキリ言われたら、なんだかこちらが気まずくなるような気がしますよね。

 

 

お分かりいただけたでしょうか。

イディオムを使うことにより、以下の効果が生まれます。

 

 

直接的な表現を避ける 

相手にソフトな印象を与える

相手は丁寧に扱ってもらっている印象を受ける

 

 

 

ビジネスシーンで相手に好感を抱いてもらうためには?】 

→Vol.4 (最終回)へ続く

f:id:sailcoach:20200613094525p:plain

↓↓ ホームページはこちら ↓↓

https://hellokyoko.wixsite.com/sail