【 Ladies and gentlemen, は時代遅れ 】
こんにちは。英語コーチの奥村きょうこです。
私は最近、「うちの子(小6)はパラリンピックの学校観戦に行けるのか!?問題」でざわついております。
おそらく、学校か区が一律で決めてしまうので、私たちに選択権はないでしょう・・・
さて、今回のトピックは、発信すべきか迷いました。
オリンピックの閉会式。多くの方が尽力して下さっている会なので、ネガティブなことは発信したくないのですが、
「日本人ビジネスパーソンがグローバル社会でも通用するよう、英語の面でサポートする」
のが私のミッションなので、あえて発信することにします。
photo credit: Kawita Chitprathak
オリンピック閉会式を観ていて、衝撃を受けたことがひとつありました。
それは、
"Ladies and gentlemen,... "
とアナウンスが流れたことです。
意味は、「(紳士・淑女の)皆さま」。
実はこの表現、だいーーーぶ時代遅れなんです。
「紳士」とか「淑女」とか、古めかしい言葉だから、という次元ではなく、
時代に合っていないため、ビジネスの世界ではタブーとされ、
今や誰も使っていないと思われます。
なぜかというと、いまどき、人々を、【紳士=男性】と【淑女=女性】2つのタイプに分けることは、最近の「多様性を認める社会」だとか、「インクルーシブな社会」を目指す動きと逆行しています。
世界は今、【男】、【女】以外の性を認め、全てを受け入れる方向に動いています。
2018年、カナダの航空会社 Air Transat と Air Canada は、"Ladies and gentlemen" 及び "Mesdames et messieurs" (同意味・フランス語)を使うことをやめると表明し、2019年には世界中の航空会社が追随しています。(脚注1)
日本航空も、今年からやめるそうです。(脚注2)
そう言えば、以前は、機内アナウンスの冒頭で Ladies and gentlemen, って言ってましたが、最近は聞かないですよね。
今は、機内アナウンスの冒頭では "Attention, all passengers, "などと言っています。
オリンピックはスポーツの祭典なので、男女の区別をハッキリとつけて競技をするもの。
だから、オリンピックの閉会式でも "Ladies and gentlemen," が使われたのかなぁ、なんて思ったりもしたのですが、閉会式は、どちらかというとエンターテイメントの要素が強いので、やっぱり今は、
"Ladies and gentlemen, "は避けるべきだった、と個人的に思います。
エンターテイメントと言えば、日本のディズニーリゾートは、"Ladies and gentlemen, boys and girls, " というアナウンスを、全てのアトラクションやショーで、今年廃止するそうです。(脚注3)
昨年、ワシントン大学で受けたグローバルビジネスの授業でも、エグゼクティブプレゼンや、マーケティングイベント等、ちょっとかしこまった場面で使いそうになるけど、決して使わないように、と学びました。
ですので、グローバル社会で活躍する皆さんは、絶対にマネしないでくださいね。
脚注1 CTVNews.ca 2019/10/17配信分記事より
脚注2 HuffPost 2021/3/25 配信分記事より
脚注3 同上
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